転勤しながら働きつづけること。 その中で子供を産み育てること。 女性の子育て&キャリアの両立って難しい!そんな雑談コラム

こんにちは、転妻兼キャリアコンサルタントのまほです。

今日は、わたし自身の話をしようと思います。

私は大学卒業後、社会人を5年経験しました。26歳の時、学生時代からの付き合いだった現夫と結婚!大きなきっかけは、夫の転勤です。住み慣れた土地を離れ、夢いっぱいの新しい土地での結婚生活が始まりました。

その頃、私は人材の会社に勤めていて仕事も会社も好きでした。

ありがたいことに、夫の引っ越し先から通える範囲の地方支社に移らせて頂けて、それまでの仕事を続ける事ができました。

ところが、引っ越してから1年間、夫の職場と自身の職場の真ん中に住居を構え、互いに励ましあいながら往復200キロの通勤をこなしていたものの、

毎日毎日、互いの帰りが23時を超える日々…。

生きるために働くと言うより、働くために生きているような状態でした。

そんな中、はじめての妊娠が発覚。

ところが経過が芳しくなく、2度の入院の末に流産となってしまいました。

この時は本当に大変で、退院後も、半年間出血が止まらず、結果的に、排卵障害と診断されて、不妊治療がスタートさせました。

この頃の私は、ホルモン治療の影響と。自分が無理な働き方をしたから、赤ちゃんが空に帰ってしまったのだと自分を責めて責めて。体調的にもメンタル的にもかなり辛い時期を過ごしました。(しかもホルモン治療、注射と薬で体重も7キロ増えたんです。がーん????!!)

そんなこんなで、再度の夫の転勤話を機に。仕事を一旦辞めることにしました。

正直、苦労して就活をして得た正社員という仕事・それまで頑張ってきたキャリアを捨てるという決断は私にとって簡単なものではなかったです。絶対辞めたくない、無理してでも絶対続けるんだ!と拘っていたのは、夫ではなく私自身でしたし。この仕事を辞めたら、次はもう正社員にはなれないかもしれない。という不安が、私を頑なにしてきました。

しかし、今は家庭や体を犠牲にしてまでキャリアアップを目指す時期ではない。一時的なキャリアダウンとなったとしても、それが今一番大切にすべき事なのだと家族に説得され。自分の気持ちを納得させた上で。潔く夫についていくことを決意しました。

その後、1年かかりましたが。治療の甲斐があり在妊娠7ヶ月にはいりました!予定日は5月。生まれるまで、安心は出来ないけれど。今の所子供は元気にお腹で育ってくれていて、ありがたいことです。

しかし、人生一筋縄でいかないもの!私の場合、安心安全で完全に幸せな妊娠生活なんて到底言えなくて。初期は、入院レベルの重症妊娠悪阻に苦しみ点滴三昧。後期に入った今ですら、現在進行系で切迫早産のための安静状態が続いています。????

幸せなはずなのに、半年以上トイレから一歩も出られない毎日=人生で一番体調悪い10ヶ月のカウントダウン。笑

妊娠がこんなに大変だなんて、知らなかった!

そんな私が、今に至るまでに感じざるをえなかったこと。それは、女性のライフ&キャリアの両立の難しさと、打開策の見えない未来への不安感って大きいんだなぁ。ということです。

昨今、政治の世界からも女性活躍が叫ばれ、「ワークライフバランスの実現!」「主要ポストに女性を配置!」という声がたくさん聞かれるのは嬉しい動きだと感じる一方で。少子高齢化に伴う労働力不足や国力低下解消のための手段として「とりあえず女性たち、働きに出てね!」と言う動きのように感じてしまう私は、うがった見方をしているのか?!

私には、女性活躍!と言う言葉の側で。「女性達、とにかく働きにでてね!」「だけど、少子化だから早く結婚して子供も産んで立派に育ててね。」「でも、個人の仕事の都合や転勤子供の預け先の整備や資金面の心配まではフォロー出来ないから、あくまで自己責任でね!」と言われている気がして。そんなスーパーマンみたいなこと、(わたしには)無理だよ!わーん!????っていつも思ってます。笑

もちろん、わかっているんです!家庭も仕事も上手く回せる素晴らしい女性だってたくさんいるということ。だけど、人間らしく家庭を築いてキャリアを諦めずに働いて、子供も産んで育てていきたい!と言う希望は、とてつもなく大きな贅沢でハードルの高いことのように感じて、心が重くなってしまうことありませんか?

女性の場合、キャリア形成の時期と生殖の適齢期はどうやってもかぶってしまいます。自身の経験から、どんなに一般的に推奨される生殖年齢の範囲の中であったとしても、必ずしも安心安全な妊娠・出産が簡単に出来る訳ではないとも感じました。

だから、私と同じようなライフ&キャリアの悩みを抱えてモヤモヤしている女性達の力になれればいいな。と、キャリアカウンセラーとして新しくキャリアを見つけていく道を選びました。

結果として、年収は下がったし。大好きで尊敬できる上司や同僚など。沢山の人に囲まれながらの、バリバリの会社勤めではなくなってしまったけれど。キャリアダウンを選んだからこそ、自分が何をやりたいのか明確になってきた部分があるし。これまで出会えなかった人との出会い、知らなかった世界の広がりもありました。

思い返せば、これまでの私は転勤を機に正社員を辞めたらこの先二度と正社員に戻れないだろうとか。出産したら、アルバイトですらも採用されづらくなるだろうとか。そう言った一般論に左右されすぎて、ワークキャリア=勤めている会社での活躍であるべき。という思い込みの方程式から抜け出す事が怖かったんだと思います。

しかし、キャリアコンサルタントとして見えてきた「キャリア」とは。目の前の働く仕事(ワークキャリア)だけが全てではなくて、生きていくこと(ライフキャリア)も、全てひっくるめてキャリアと定義するのだと言うことです。

だから、見えない社会の枠組みや、押し付けられがちな世間の価値観、誰かに与えられた役割のプレッシャーに縛られる必要はなくて。自分らしく楽しく生きて働くために、どうすればいいかな?と言う、ブレない自分の幸せの軸を持つことが何より大切なのだと今なら言い切れます。

もちろん、未だ自分自身も悩む事も多いです。女性のライフ&キャリアをよくしていく、と言う壮大なテーマの実現だって、幸せの基準は人それぞれ違うから簡単ではありません。だけど、もし今悩んでいる人がいるとしたら。悩んでいるのはあなただけじゃないよ。キャリアコンサルタントの私も一緒に悩んでるよ。だから、より良い生き方とか。自分にあった働き方を、ここから見つけられればいいんじゃない?って、声をかけたいです。

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