
こんにちは、ライフキャリアコンサルタントのMahoです。今日は、自身の経験談とキャリア理論の中の代表的な考え方の一つである、「計画的偶発性理論=計画された偶発性理論(プランドハップンスタンスセオリー)」について紹介しようと思います。
この、プランドハップンスタンスセオリーはスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱されました。簡単に説明すると「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」という内容です。
偶発的に発生する予想しない偶然の出来事の中で、いかにチャンスを逃さずに自分のキャリアを良いものにしていくのか。そして、チャンスを逃さないために大切にしたいキーワードは5つです。
まず、一つめは好奇心。
様々なことに興味をもち、知識を得ること
二つめは持続性。
失敗しても簡単にやめずに持続させること
三つめは楽観性。
物事を意識的にポジティブに捉えること
四つめは柔軟性。
既成概念に捕われずに新しいものを受け入れる
五つめはリスクテイキング
失敗を恐れないでトライしていくこと
特に女性の人生、女性のキャリアにはたくさんの分岐点、転機が起こります。その分岐点は、自分で選べるものもあれば、やむを得ない事情で選べないものもあります。
全ては偶発的に、様々な要因が複合的に絡み合って変化が起こります。
それらの変化を自身の中でどう捉え、また、活かしていくのか。それが、マイナスに感じられるたくさんの変化を味方につける第一歩です。
かくいう私も、結婚を機に、職場の移動、慣れない土地への転勤、妊娠、入院、流産を経験し、26歳の時にメンタルの不調、不眠、うつ状態を経験しました。
この時期は、心が不安定に揺れ動き。思いなやむ時間が増えて、置かれた現状を受け止めきれない日々を送るばかりの辛い時期でした。
それまで、自身は明るい性格で、どんな環境の変化にも辛い出来事もポジティブに考えられる!と思っていたのですが。
立て続けに起こった色々な変化に気持ちが追いつかず、私はなにもかも間違っていたのでは?という暗い思いでいっぱいになりました。
特に私を苦しめたのは。
自分の意思で仕事を続けることを選び、自分の意思で結婚し、自分の意思で転勤についてきたと言う思いです。
だから、頑張らなきゃ!
だから、弱音をはいてはいけない。
そう、自身を責める気持ちの一方で、
何をしてもうまく対応できない。
何もしてもダメなんじゃないか。
そんな焦りばかりが湧いてきて、自分が見えなくなっていました。
マイナスの感情をコントロールできない時は、いつも暗い未来の思い込みに支配されて、仕事への情熱や新生活への希望を失いき、自分の殻に閉じこもって行かのを感じました。
私は、この頃。自分の心がなぜそんなにも沈んでしまうのか。その原因やきっかけが一体なんなのか。全く理解する事ができませんでした。
続く不眠や体調不調、心のバランスの崩れに対しても、「これは運命なのだから、自分にはどうにも変えることができない。」と諦めるしかありませんでした。
しかし、結論からいえばそれは人が「変化を不安に感じる生き物」であるという基本的なことを知らずに。必要以上に自分を責めてしまっていた状態であったし。それらの不安感や打開策を知らなかったために。いたずらに心を彷徨わせていただけだったことにキャリアコンサルタントとしての学びを通して知ることとなりました。
人生には、自分の意思でどうにもならない偶発的な環境の変化はつきものです。しかし、偶然におこったそれらの出来事「計画的にくみたてていく方法を知っていたら、不安な気持ちに流されるまま、辛い時間ばかり過ぎていく状況を改善することができます。そして、人生は自分自身のものであり。自分で自分の行きたい場所を決められるのだ!ということに、気づくことができます。
最近脳科学の分野でも、うつの状態を持続させているのは否定的思考や感情の反復ではないかと考えられています。自らの思考が病気を持続させてしまう原因の一つになっていく。
今、苦しくて。どうにも、こうにもネガティヴな思考のループから抜け出せないなぁと感じている方。
それらを打開するための具体的な『行動』の指針として。プランドハップンスタンスセオリーを、少し取り入れて頂けたらと思います。